アゼルバイジャンと日本国の二国間関係
1991年12月28日、日本政府はアゼルバイジャン共和国の独立を認めました、アゼルバイジャン共和国と日本国の外交関係は1992年9月7日に樹立されました。2000年1月21日に駐アゼルバイジャン共和国日本大使館が開設された一方、2005年10月12日には駐日アゼルバイジャン共和国大使館が開設されました。
グルセル・イスマイルザダ(Gursel Ismayilzada)氏が駐日アゼルバイジャン共和国、特命全権大使を務め、高橋二雄氏が駐アゼルバイジャン共和国日本国特命全権大使を務めています。
要人の訪問
1998年2月24日~28日 - アゼルバイジャン共和国大統領、ヘイダル・アリエフ(Heydar Aliyev)氏の公式訪問
2006年3月7日~10日 - アゼルバイジャン共和国大統領、イルハム・アリエフ(Ilham Aliyev)氏の公式訪問
アゼルバイジャンから日本への訪問履歴
1992年10月 |
外務大臣、トフィグ・ガシモフ(Tofig Gasimov)氏(東京で開催された新独立国支援会議への出席のため) |
1996年5月 |
アゼルバイジャン共和国国営石油会社(SOCAR)社長、ナティグ・アリエフ(Natig Aliev)氏、および同社の副社長、イルハム・アリエフ(Ilham Aliev)氏 |
1998年1月 |
首相、アルトゥール・ラシザデ(Artur Rasi-zade)氏(世界銀行が主催したアゼルバイジャン支援国会合への出席のため) |
1999年3月 |
副首相、アビド・シャリフォフ(Abid Sharifov)氏(民間部門からの招へい) |
1999年10月 |
副首相、アビド・シャリフォフ(Abid Sharifov)氏(日本-アゼルバイジャン経済合同会議への出席のため) |
2001年6月 |
外務大臣、ヴィラヤト・グリイェフ(Vilayat Guliyev)氏(コーカサス地方三国展示会への出席のため) |
2001年11月 |
副首相、アビド・シャリフォフ(Abid Sharifov)氏(日本-アゼルバイジャン経済合同会議への出席のため) |
2005年5月 |
副首相、アビド・シャリフォフ(Abid Sharifov)氏(2005年愛知万博に来賓として出席するため) |
2007年6月 |
副外務大臣、アラズ・アジモフ(Araz Azimov)氏 |
2008年2月 |
副外務大臣、アラズ・アジモフ(Araz Azimov)氏(日本-アゼルバイジャン経済合同会議への出席のため) |
2008年2月 |
副外務大臣、ハラフ・ハラフォフ(Khalaf Khalafov)氏(政策協議会) |
2009年2月 |
副外務大臣、アラズ・アジモフ(Araz Azimov)氏 |
2009年5月 |
教育大臣、ミシル・マルダノフ(Misir Mardanov)氏 |
2009年6月 |
外務大臣、エルマー・マンマディヤロフ(Elmar Mammadyarov)氏 |
2012年7月 |
副外務大臣、マフムド・マンマク・クリイェフ(Mahmud Mammaq-Quliyev)氏(アフガニスタン国際会議に出席するため) |
2012年10月 |
副財務大臣、アゼル・バイラモフ(Azer Bayramov)氏 |
2013年12月 |
通信・情報技術大臣、アリ・アバソフ(Ali Abbasov)氏(出張) |
2014年2月 |
副首相、アビド・シャリフォフ(Abid Sharifov)氏(日本-アゼルバイジャン経済合同会議) |
2014年2月 |
副外務大臣、ハラフ・ハラフォフ(Khalaf Khalafov)氏(政策の協議) |
2014年6月 |
アゼルバイジャン共和国の市長たち(大統領府、副長官、地域行政・自己統治部門、フセイン・モフスモフ(Huseyn Movsumov)氏を団長とする。) |
2015年3月 |
有事・緊急事態副大臣、ラジム・ラティフォフ(Ragim Latifov)氏、およびオルジャリ・ハジイェフ(Orujali Hajiyev)氏(国連災害危機管理世界会議への出席のため) |
2015年4月
|
Milli Mejlis(議会)の議長、オグタイ・アサドフ(Ogtay Asadov)氏 |
2015年8月 |
副首相、アリ・ハサノフ(Ali Hasanov)氏 |
日本からアゼルバイジャンへの訪問履歴
1999年5月 |
外務大臣、高村正彦氏 |
1999年10月 |
コーカサス友好派遣団(参議院議員、中山太郎氏を団長とする。) |
2002年7月 |
外務副大臣、杉浦正健氏 |
2003年2月 |
外務副大臣、矢野哲郎氏 |
2003年9月 |
参議院副議長、本岡昭次氏 |
2003年11月 |
外務審議官、藤崎一郎氏 |
2004年8月 |
衆議院議員、甘利明氏(日本-アゼルバイジャン議会友好連盟議長) |
2005年1月 |
外務副大臣、逢沢一郎氏 |
2005年7月 |
衆議院議員、原田義明氏 |
2005年12月 |
衆議院議員、山際大志郎氏 |
2006年7月 |
外務大臣政務官、山中燁子氏 |
2007年6月 |
外務事務次官、薮中三十二氏(GUAMバクー首脳会議に出席のため) |
2007年8月 |
外務大臣政務官、松島みどり氏 |
2008年6月 |
衆議院議員、山中燁子氏 |
2009年4月 |
外務大臣政務次官、西村康稔氏 |
2011年5月 |
外務大臣政務次官、徳永久志氏 |
2013年8月 |
防衛大臣政務次官、佐藤正久氏 |
2014年4月 |
外務大臣政務次官、牧野京夫氏 |
2014年4月 |
内閣官房参与、平田竹男氏、2020年オリンピック・パラリンピック東京大会推進室室長 |
2015年1月 |
外務副大臣、城内実氏 |
2015年4月 |
国土交通大臣政務官、上野賢一郎氏 |
2015年5月 |
副総理、財務大臣、麻生太郎氏(アジア開発銀行(ADB)年次総会) |
2015年10月 |
内閣府特命担当大臣(経済財政政策)、甘利明氏、日本-アゼルバイジャン議会友好連盟議長 |
二国間で締結された合意事項
両国の間では、様々な分野で合計26の協定を締結しています。主なものを以下に記載します。
1. アゼルバイジャン共和国と日本国の友好・協力関係に関する共同声明、1998年2月26日、東京
2. アゼルバイジャン共和国と日本国の貿易・経済分野における協力関係に関する共同声明、1998年2月26日、東京
3. アゼルバイジャン共和国外務省と日本国外務省の間で行われた協議に関する共同声明、1998年2月26日、東京
4. アゼルバイジャン共和国と日本国の間の友好・協力関係のさらなる発展に関する共同声明、2006年3月10日、東京
5. アゼルバイジャン共和国政府と日本国政府の間の技術協力に関する協定、2006年3月10日、東京
6. アゼルバイジャン共和国外務大臣と日本国外務大臣の間の協力関係に関する覚書、2006年3月10日、東京
議会間の関係
両国の議会には、「アゼルバイジャン-日本議会友好親善グループ」、および「日本-アゼルバイジャン議会友好親善連盟」という友好親善を目的とした団体が存在します。「日本-アゼルバイジャン議会友好親善連盟」の議長は、甘利明氏が務めています。
議会間の交流を図る団体による訪問
2003年9月 - 参議院副議長、本岡昭次氏
2004年8月28日~9月1日 - 日本-アゼルバイジャン議会友好親善連盟、甘利明氏
2005年12月13日~15日 - 日本-アゼルバイジャン議会友好親善連盟の一員、山際大志郎氏
8年10月28日~11月4日 - アゼルバイジャン-日本議会友好親善グループの議長、バクー国立大学総長、アベル・マハロモフ(Abel Maharramov)氏
2015年4月19日~25日 - アベル・マハロモフ(Abel Maharramov)氏(Milli Mejlis(議会)の議長、オグタイ・アサドフ(Ogtay Asadov)氏を団長とする派遣団の一員として)
両国の外務大臣による二国間協議の履歴:
1. 2007年2月6日、バクー
2. 2007年6月26日、東京
3. 2008年2月27日、東京
4. 2008年9月12日、バクー
5. 2009年2月19日、東京
6. 2010年11月19日、バクー
7. 2012年7月12日、バクー
8. 2013年1月31日、バクー
9. 2014年2月27日、東京
貿易・経済分野での関係
アゼルバイジャン共和国-日本国間の国家経済協力委員会、および日本国-アゼルバイジャン共和国間の経済委員会が、両国の経済分野における関係性の枠組みとなっています。
こうした機関の枠組みの中で、以下の8つの会議がこれまでに開かれています。
- 1999年、東京
- 2000年10月30日、バクー
- 2001年4月28日、東京
- 2006年11月21日~23日、バクー
- 2008年2月25日~26日、東京
- 2010年5月18日、東京
- 2011年11月22日、バクー
- 2014年2月26日、東京
アゼルバイジャン側の委員会の共同議長は、アゼルバイジャン共和国副首相、アビド・シャリフォフ(Abid Sharifov)氏が務めています。
日本側の共同議長は、伊藤忠商事株式会社の上級顧問、小林洋一氏が務めています。
アゼルバイジャン共和国-日本国間の貿易取引高
(単位:100万米国ドル)
年 |
輸入額 |
輸出額 |
貿易取引高 |
2012年 |
243.11 |
0.96 |
244.07 |
2013年 |
288.36 |
22.56 |
310.92 |
2014年 |
240.51 |
1.23 |
241.74 |
出典:アゼルバイジャン共和国、経済産業省によるデータ
教育と文化
当大使館は、筑波大学、早稲田大学、群馬県立女子大学、慶応義塾大学、上智大学、中央アジア・コーカサス研究所、宇都宮大学、静岡県立大学、昌平塾、広島大学平和科学研究センター、神戸夙川学院大学、「市民学校」センター、大阪大学をはじめとする日本の数多くの大学および研究機関と提携関係を築いています。
アゼルバイジャンのADA大学は、以下に示す日本の大学と学術交流を行っています。
立命館大学
同志社大学、大学院、グローバル・スタディーズ研究科
大阪大学、大学院、国際公共政策研究科(OSIPP)
アゼルバイジャンでは小学校3校、ならびにバクー国立大学とバクー言語大学において日本語の教育が行われています。
親善交流
2013年1月22日、アゼルバイジャンと日本の両国関係の歴史上初めての例となりますが、アゼルバイジャンのイスマユル県と日本の静岡県伊東市が「親善交流協定」を締結しました。
この親善交流協定は、相手国の文化や生活習慣に関する知識と相互理解を深めること、および人的交流を推進し、アゼルバイジャンと日本の総合的な協力関係を深化させることを目的としています。
親善協会
2015年3月4日、日本-アゼルバイジャン親善協会が設立されました。
この協会は、教育と文化の分野における二国間の交流を促進し、両国の企業間の取引関係を支援して二国間の経済協力関係を最大限に活用することで貿易取引高を高め、さらに両国の当局者の相互訪問を支援することを目的としています。